-
キッチンドローンの「名前負け感」は異常 / 羽の回転速度を計測したら墜落必至だった
投稿日 2019年6月20日 18:00:28 (ニュース)
-
新明和工業、自律型無人探査機を運搬・投入・揚収する無人飛行艇の開発へ。US-2開発のノウハウを活かす
-
第1回FAI eドローンレーシング・ワールドカップが開催
-
STADLERの水素動力列車「FLIRT H2」、新たなギネス世界記録のタイトルを達成
-
DJI、農業ドローン「Agras T50」発表。SmartFarmアプリもアップグレード
-
ヤマハ発動機の無人ヘリ「FAZER R G2」、遠隔操作で“離島の離島”へ生活用品を運ぶ。操縦は東京のJAL本社から遠隔で
-
SkyPower社、ドローン用エンジンを使用したFAR33耐久試験に成功
-
Nearthlab、先進的な対ドローン技術をXponential 2024で初披露
-
COSWHEELの電動バイク「MIRAI S」は3WAY。1台で電動バイク/自転車/ハイブリットの3役
-
Gryphon Dynamicsの検査ドローン「Indigo」/カーゴシステム「GD-225X」、機体も地上制御システムも産業グレード
-
ドローン大学校、「空の移動革命に向けた官民協議会」に参画
-
ModalAI、「Starling 2」「Starling 2 Max NDAA」対応の次世代開発用ドローンを発表
-
AeroVironmentの無人VTOL機「JUMP 20」、高度なマルチセンサーによるISRサービスを提供
-
SUPER73の電動バイク、「C1X」最新モデルは1プラットフォームでカスタマイズ・パーソナライズ可能
-
Kailas Robotics、世界最大のドローン展示会「AUVSI XPONENTIAL」に初出展
-
パデコとPRODRONE、ウクライナ国内電力施設のドローン点検に向けた調査へ
-
DJI、4月25日に新型ドローン発表!!ティザーサイト登場
-
Lectric eBikesの電動モペット「XPress」、次世代のトルクセンサーによって速度コントロールがより容易に
-
Airbusの無人ヘリコプター「UH-72B」、コンテナや兵器などを長距離・高速で輸送
-
cocoamotors.、持ち歩けるクルマ「WALKCAR 2/2 Pro」を発売。WALKCAR 2は公道走行が可能
-
システムファイブ、DJI 物流ドローン「DJI FlyCart 30」全国ツアー in 長崎県 4月26日(金)に開催。デモ飛行も
-
東京大学、飛行中に合体・分離できるドローンを開発
-
ブリストル大学、航空機エンジンの騒音発生メカニズムを初解明。無音飛行に近づく
-
Porscheら、サーファーのために波高を計測できるドローンを開発。可能な限り大きな波でサーフィンするために
-
DARPA、AI戦闘機と有人戦闘機の史上初ドッグファイトに成功
-
ヨハネス・ケプラー大学ら、太陽光発電ドローンを開発。髪の毛の20分の1の薄さの太陽電池を搭載
-
DJI、DJI Mavic 3 EnterpriseシリーズとMavic 3Mの新ファームウェアを公開。斜面対応やビジョンアシストなど機能を強化
-
VinFastの電動モペット「DrgnFly」、飛翔する龍をイメージしたスタイリッシュなデザイン
-
Vol.78 DJI Avata 2を屋内で楽しみ尽くす!DJI空撮機しかふれてこなかった人もAvata 2でFPVデビューできるのか!?~後編[Reviews]
-
Boston Dynamics、新しい電動Atlasロボットを発表。油圧式Atlasは廃止
-
AeroVironmentの全電動式無人ヘリコプター「VAPOR 55 MX」、高い飛行性能・耐久性とペイロードの柔軟性を提供
「ドローンの羽の回転、遅くね?」 ──そう感じたのは、キッチンドローンの電源をONにしてから、わずか5秒後のことだった。つまり、私のテンションがドローンで浮き上がったのは約5秒。
その後はゆっくりと降下を続け、約30秒後に「まぁ、これくらいがちょうど良いのかもなぁ」というところに着地した。視界不良のモヤモヤした着陸ポイントに、私は今いる。……つまるところ、私はキッチンドローンの全貌をいまいち把握できていないのだが、自分が見えている範囲のことだけでも報告したい。
・キッチンドローンとは?
そもそもキッチンドローンとは何なのか? ドローンというくらいだから、空飛ぶキッチングッズ? と思う人もいるだろうが、このドローンは空を飛ばない。じゃあ何をするのかというと、具材をひたすらかき混ぜるのみ。鍋の底を這うように ただただ具材をかき混ぜる。それが、キッチンドローンの任務だ。
したがって、キッチンドローンは空軍所属のようなネーミングにもかかわらず、仕事内容はバリバリ陸軍。キッチングッズの “ほふく前進専門部隊” なのである。
このキッチンドローンが活躍するのは、コトコト煮込み系の鍋。その上にセットすると、羽(ブレード)の部分が回転し、自動で具材を炒めてくれる。玉ねぎなんて、飴色までノンストップ。他にも、ジャムやらホワイトソースなどを作るときには便利な予感がするぞ。
ちなみに、Amazonによると『キッチンドローン』はイタリア発のキッチングッズで、同サイトでの価格は1個1270円(2019年6月20日時点)だ。ドローンと名のつく商品の中では、世界最安……かもしれない。
・使い方
さて、この商品を使うには、まず単三アルカリ乾電池を4本用意する。これは別売りだから注意してくれ。
その電池を本体にセットし……
フタ的なものをハメて……
ついでにシャフトもハメて……
そのシャフトに黒い羽(ブレード)をガチャン!
本体をひねると……
ビヨ〜〜〜ン
──とするのがヒジョーに楽しいものの、何回かやると飽きるので、適当なタイミングで鍋にセットしよう。どうしても「ビヨ〜〜〜ン」に夢中になりがちだが、必要に応じて飛び跳ねネットを使うことも忘れずに。
また、黒いブレードは長さが伸びるので、事前になべ底のサイズに合わせてからガチャンと接続するのが効率的。
セットに関しては、こんなところだろうか。複雑な工程が無いので、そういう作業が苦手な人でも手間取ることはほぼ無いはず。ただし、使用後のブレード掃除はやや面倒くさい。この部分に具材が詰まっちゃうのだ。
というボヤキはさておき、セットが終わったドローンを見ると……
鍋の上に浮いている……ように見える。このあたりがドローンの由来なのだろが、もちろん浮いているわけではなく、鍋のフチに必死で掴まっている。ダチョウ倶楽部の上島さんが熱湯風呂に入る直前のような状態というか、華やかさ皆無の浮き方だ。
とにかく、そのまま電源をONにすれば……
ウィーンウィーンと結構な音量を響かせながら、ゆっくりとブレードが回り出した。ここで「遅っ!」と感じても、回転速度を変えるボタンはない。スピードは固定である。
・時間を計ってみた
この回転速度、具材を混ぜるというドローンの任務を考えれば、ちょうどいいのかもしれない。しかし、「ドローン」の名前がついた商品であることを考えたら遅すぎる。明らかに墜落必至の回転速度だ。試しに時間を計ってみると、ブレードは1分間で約10回転だった。1回転するのに約6秒ってところ。
こんなにゆっくりしたものをドローンと言っていいのか? 「低速自動かき混ぜ器」とかが妥当なところではないのか? って気がしたが……まぁ楽しいからいいか。ビヨ〜〜〜〜ン。
参考リンク:Amazon「キッチンドローン」
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
Source: Rocket Newa
最新情報