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オースター、新「REV7」センサー販売開始。次世代L3デジタルLiDARチップ搭載
投稿日 2022年10月25日 15:03:51 (ニュース)
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オースターは、次世代L3チップ搭載の最新OSシリーズスキャンセンサー「REV7」の受注を開始した。最初のユニットは2022年第4四半期に出荷予定。REV7は、検出距離2倍、物体検出の強化により、高精度な正確性と、高信頼性を実現。従来のOS0、OS1、OS2センサーを刷新したOSDomeセンサーの提供をする。 同社CEOのパカラ・アンガス氏は次のようにコメントしている。 アンガス氏:L3のような新たなチップの登場によりデジタルLiDARは益々進化しており、当社の顧客は、ムーアの法則のように指数関数的に性能が向上するセンサーラインナップから大きな恩恵を得ています。デジタルLiDARの改良に終わりはありません。 当社は、OSDomeの追加により既存のセンサー範囲を2倍にしました。これは前例のないことであり、デジタルアーキテクチャだからこそ実現し得たことです。REV7は、性能と機能の面で当社最大の飛躍を遂げた製品であり、より幅広い用途に対応、顧客ニーズを提供し新たな顧客獲得に繋げます。 REV7は、全カスタム対応可能で独自のSoC(システムオンチップ)であり、オースターの次世代L3チップを搭載。デジタルカメラ業界に変革をもたらしたBSI(Back-side Illumination)技術を高性能LiDARに導入する初めての試みだという。 L3チップは、1億2500万個のトランジスタと21.47GMACSの最大演算能力により、り、従来より高性能なデジタル信号処理と高機能を提供する。L3は、オンチップ処理の向上により、毎秒約10兆個の光子をカウント、毎秒最大520万点の点群データの生成が可能だとしている。 次世代デジタルLiDAR L3チップ REV7 OSシリーズ オースターのREV7センサーは、従来に比べより多くの物体と長い距離、加えて、より高い精度を持って検知し、マッピングの向上と、より正確な障害物検知、屋内外におけるより安全な自動オペレーションに対応する。 REV7センサーのアップグレードにより、動作温度範囲の最大化や消費電力の低減を実現するとともに、従来型と同様の小型・軽量・高出力のフォームデザインを維持しながらも衝撃や振動に対する耐久性は倍増させることに成功したという。また、同社のREV7センサーは、約95%が車載グレードの部品で構成されており、量産向けに特別設計されている。 特長 新裏面照射型L3チップを搭載、光子感度が10倍向上 全センサーで検出距離2倍を実現(反射率10%・最大200m) 短距離、中距離、長距離のアプリケーションに対応する高解像度 最大動作温度+10℃向上 1000Base-T1 車載用イーサネットに対応 検知距離の延長に成功したREV7により、ロボットタクシーやシャトル、バス、トラックが求めるあらゆる長距離かつ高速走行を可能にする。REV7 OS2は、反射率10%の物体において200メートル以上の範囲を達成するだけでなく、最大450メートルの範囲の検知を達成し、あらゆる方向において1/4マイル(約400メートル)以上の車両や物体を追跡する独自の能力を備えている。 10倍に向上したL3チップの信号処理により、REV7は車両周辺の物体だけでなく、遠距離の物体検出においても正確性が向上。自動車および産業機械のタイヤ、黒い車、ケーブル、フェンス、フォークリフトの爪部分など、検出困難な対象物に対しても検出性能を期待できるという。REV7はマッピング作成においても最適だとしている。 フォークリフトの爪部分検知画像 新開発のOSDomeセンサー OSDomeは、死角のない半球状の視野を新たに導入。産業用およびスマートインフラ用のアプリケーションを包括的にカバーし、検出できるという。独自の小型形状であるOSDomeは、車体や建造物の天井へ目立たず設置可能だ。センサー上部の死角をなくすことにより、用途に応じて1つのセンサーで広範囲を監視できるようになり、設置と複雑なシステム設定の簡素化を可能にする。 OSDomeセンサー 特徴 半球状180°FOVにより死角をなくし、床から天井までをカバー 128チャンネルの垂直垂直分解能 20mレンジ(反射率10%)により広範囲をカバー 高精度のデュアルリターンにより対象物の検出を強化 プライバシーに配慮した人物追跡の正確性 産業分野において従来、倉庫内の自動移動ロボット(AMR)は真下や頭上の物体検出を困難としてきたが、OSDomeは床から天井までの垂直方向の視界を提供する。OSDomeは、スマートインフラ市場におけるCCTVカメラやサーマルカメラによる監視を補強、あるいはそれらに代替することを目指しているという。 小売店における来店状況や滞在時間のモニターや、セキュアデータセンターにおける立入禁止区域への侵入者の監視など、OSDomeは正確な3Dオブジェクト分類と追跡で広いエリアをカバーする能力を提供するとしている。 ▶︎Ouster
Source: ドローン 専門メディア「DRONE」
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